オーストラリアで車を買うときにすることガイド|ワーホリ・留学生向け完全マニュアル

オーストラリアワーホリ

オーストラリアでの生活をもっと自由に楽しみたいなら「車の購入」は大きな選択肢のひとつです。
広大な大地をロードトリップしたり、郊外のファームで働いたり、買い物や通勤にも車があると圧倒的に便利。特にワーホリや長期留学生にとって、車は「生活の質」を変えてくれるアイテムです。

でも初めて海外で車を買うとなると…
• どんな手続きが必要?
• どれくらいお金がかかる?
• 州ごとにルールが違うって本当?

と不安になりますよね。

この記事では、オーストラリアで車を購入する際に必要なことを 初心者でもわかりやすく 解説します。私自身がワーホリ中に車を購入したときの経験も交えながら、失敗しないためのポイントをまとめました。

車を買う前に知っておくべきこと

オーストラリアで車を買うには、日本と同じように「免許」「登録」「保険」が必要になります。ただし、日本と違うのは「州ごとにルールが違う」こと。まずは共通で必要になるものから確認していきましょう。

運転免許証

国際免許証

渡航前に日本の運転免許センターで 国際運転免許証(有効期限1年) を発行しておきましょう。そうすることで現地に到着してすぐに運転することは可能になります。しかし、国際免許証の注意点は州によって有効期限が異なる点です。長期滞在の場合は、現地の運転免許証への切り替えが必要となる場合が多いです。

例としては以下の通りです。
• NSW(シドニーなど) → 滞在開始から 3か月まで
• VIC(メルボルン) → 滞在開始から 6か月まで
• QLD(ブリスベン) → 1年間有効
※2025年現在の情報のため必ず滞在先の州の交通局(RTA, Service NSW, VicRoads など)で確認してください

州の運転免許に切り替える


長期滞在(1年以上)や車を所有する場合は、車を購入した際に行う名義変更の際に現地免許証が必要となるため州の免許に切り替えなければなりません。しかし、レンタカー会社は「国際免許必須」としていることが多いので確認が必要です。

切り替えに必要なもの
• 日本の運転免許証(原本)
• パスポート
• ビザ証明(ワーホリビザなど)
• 住所証明(銀行のレターや光熱費の請求書など)
• 視力検査
• 試験(筆記や実技)が免除される州がほとんど

※ 州ごとにルールが違うので、必ず滞在先の州の交通局(RTA, Service NSW, VicRoads など)で確認してください。

車の登録(Registration)

オーストラリアで車を所有・運転するためには 車両登録(Registration=Rego/レゴ) が必須です。
Regoを更新・保持していないと、公道を走ることができません。

Regoには以下が含まれます。
• 車両登録料
• 強制保険(CTP:Compulsory Third Party Insurance → 対人事故専用)
• ナンバープレート(新規登録の場合)


中古車を買う場合、前のオーナーが持っている Regoの残り期間をチェックしましょう。期限が近いと更新料がかかるので注意が必要です。また、更新の際は車両点検が必要となる場合が多いです。その際に修理が必要と判断されると修理完了後にRegoを発行してもらうことができるようになるため、時間と費用が掛かります。

Rego更新について
• 有効期限は 3か月 / 6か月 / 12か月 から選べる。
• 更新はオンライン・電話・郵便・窓口で可能。
• 費用は州・車種によって異なるが、だいたい 数百ドル(500〜1,200ドル/年)


州をまたいで車を買った場合は新しい州で再登録が必要になることが多いです。ここで重要なのはRegoの切れた車は絶対に運転しないことです。高額な罰金を請求されます。
また、Regoで含まれているCTP保険は人身のみで日本の強制保険のようなものです。物損や盗難は別途「任意保険」に加入する必要ありがあります。

名義変更(Transfer of Ownership)

車を購入したら、州の交通局(RTA, Service NSW, VicRoads など) で名義変更を行います。
名義変更を期限内に行わなければ、罰金や盗難車扱いとなるためすぐに行う必要があります。
期限は州によって異なりますがほとんどの場合2週間以内となります。
(必ず、自分の登録する州の期限を確認しましょう。)

名義変更に必要なもの
• 車の登録証(Registration Certificate)
• 売買契約書(Bill of Sale / Transfer Form)
• 身分証明(パスポート、ビザ、住所証明)
• 手数料(州によって異なる)

車の保険

Regoに含まれている強制保険の他に任意保険をかける場合は、保険会社の契約が必要となります。日本の車の保険と同様に、車種や用途、年齢や運転歴などで値段が異なります。

多くの保険会社の中から自分にぴったりの条件を見つけるのはかなり大変なことです。そこで私は、「Compare the market」というサイトを利用して、保険会社を選択しました。これは保険会社の比較サイトで、質問に答えていくだけで簡単に自分の条件に合った保険会社を見つけることができます。
(このリンクからサイトへ飛べます⇩)
Compare the Market | Compare Health Insurance, Car Insurance, Travel Insurance & More

実際にかかった費用

最後に私がオーストラリアで車を購入したときにかかった実際の費用についてご紹介します。

免許書き換え費用   80ドル(州によって異なる)
車両本体(中古MT車) 3,400ドル  
修理費用(オイル交換、ブレーキパッド交換) 1,000ドル
タイヤ交換前輪2本のみ(タイヤ、ホイル、エレメント)  440ドル
車両登録(Rego の更新6か月)  494ドル(車種や排気量によって異なる)
任意保険(運転歴3年、20代前半、野外保管、個人利用)41ドル/月
その他カー用品(洗車用品、ステアリングオイル、洗剤など)  約50ドル

最初にかかった費用は約5,505ドルでした!
これはかなり安い方で、ライトの玉切れの際の交換は自分で行ったり、走行距離に応じて2~3ヵ月おきにオイル交換を行うなど、自分でかなりメンテナンスをしていたのでこの車を維持できていました。
さらに、MT車は比較的本体価格が安いのでAT車の場合は本体価格がもう少し高くなる場合が多いです。

ちなみに、車両本体はFacebookのmarket placeで中古車販売の代理店の方から購入しました。

最後に

オーストラリアで車を持つことは生活の質が向上することに直結します。そして、仕事探しにも大きく貢献するでしょう。また、日本と同じ左側通行なので運転のしやすさなども魅力的です。
一方で、しっかりと交通ルールを確認し、安全に運転しなければ莫大な罰金を科せられます。ルールを守って安全に運転することを心がけて、楽しい留学生活になることを願っています。

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